日本には創業100年を超える企業が10万社以上あるとされていて、世界でも稀に見る老舗企業大国なのだそうです。中には1000年以上続いているとされる企業もいくつかあり、比較的歴史ある古い企業が多いとされるヨーロッパの国々と比べても、その長さは群を抜いているのだそうです。
さらに特徴としては、10万社のうち半分近くが製造業の会社であることが挙げられます。日本ならでは独特かつきめ細やかな職人技術が様々な製造分野に生かされていて、それらの伝統技術がそのまま継承されてきただけではなく、時代のニーズに合わせて少しずつ形を変えて、市場の変化に対応してきたおかげで、その結果、長い歴史を持つ「潰れない」会社が数多く誕生したのでしょう。日本の経済成長を支えてきた強い製造業の裏側には、こうした数多くの老舗企業の存在があったのだと思います。
2019年、創業100周年を迎える日本企業は2160社あるそうです。現在、これだけ多くの長寿企業がある国は日本以外にありません。市場の変化が早く、10年生き残るのも難しい時代と言われますが、今後もうまく世の中の変化に対応し、日本の多くの長寿企業が存続することを願ってやみません。進化論的には、強いものではなく、変化に対応できるものが、生き残ると言われます。実際に多くの企業が生き残ってきたということは、変化に対応してきたという証でもあり、日本のアイデンティティと言っても良いかもしれません。
「圧倒的多くの老舗企業がこれからも生き残ること」
それは日本にしか実現できないことであり、世界に誇れる文化だと思います。
【朝礼ネタ vol.100】