アフリア北東部に位置する人口500万人弱の国「エリトリア」。
面積は日本の3分の1ほどの比較的小さな国です。
国家の情報検閲が厳しいことで有名で、政府への批判は即処罰されるとのことで、報道の自由度はシリア、北朝鮮を下回り世界最下位だそうです。そのような国の事情もあってか、インターネットの普及率はわずかに1.18%だそうで、実に100人に1人しかオンラインにつながっていないという状況です。独裁国家においては、情報統制が一番重要でありインターネットを遮断することで、政府に都合の悪い情報を国民に流さないようにコントロールできます。アフリカではソマリアやブルンジなども同様に独裁国家であり、インターネット普及率が低い国だそうです。
いつでも気軽に世界中の情報が得られるというインターネットの便利さに慣れきってしまった現代では、インターネットのない生活というものがもはや想像しにくい方もいるかもしれません。会社に行って自分のコンピュータがなくなっていたら、もはやその日どうやって仕事をすれば良いのか途方にくれる方も多いでしょう。果たして30年前はどのようにデスクワークをしていたのかさえ疑問に思えてきます。それほどインターネットは現代の日本社会においてなくてはならない存在となっています。
途上国と比べて先進国においてはその経済的な豊かさ、食料に困らないといった最低限の生活を送れることへの幸福に注目されがちですが、実はそれよりもインターネットを通じて様々な情報を得られること、国や政府に制限されることなくインターネットを通じて個人が思いのままに発言できたりする「自由に情報を受発信できる社会」の方が、豊かな生活において重要なファクターと言えるのかもしれません。
【朝礼ネタ vol.078】