日本銀行のウェブサイトによりますと、千円札の平均的寿命は1年ほどだそうです。
とても短いように思いますが、お釣りなどでやり取りされることの多い千円札は非常に傷みやすく、とても短い寿命となっています。ちなみに五千円札も同じような寿命だそうです。一方で、1万円札はお釣りなどでやり取りされる回数が少ないため、4〜5年ほどの寿命になるのだそうですが、これも硬貨などと比べるととても短い印象はあるかと思います。
偽造防止のための透かしや高い印刷技術、大量印刷を可能にする設備をはじめ、現金を国民が使いやすくするために発達した銀行ATMのネットワーク、そしてそのメンテナンスコスト、「現金」システムの維持には多くのコストがかかると言われています。それでいて、紙幣が短命となると頻繁な紙幣製造と廃棄作業が発生しますから、なおさら高コストになりそうです。
慣れきってしまった現金紙幣のシステムを抜け出すには時間はかかると思いますが、キャッシュレス社会へ移行することで、多くのロスが無くなくなると言われています。昔から「形あるものいずれ壊れる」と言われますが、持続可能な社会に向けて、アナログからデジタルへの移行は必然でありますので、紙幣に限らず自分自身の生活においても、そうした意識を持って取り組んでいきたいなと思いました。
【朝礼ネタ vol.180】