言わずと知れた世界で最も有名なファストフォードチェーンのケンタッキーフライドチキンですが、そのチキンの味付けレシピを忠実に受け継ぎ、その調理法やポリシーを伝承しているプロフェッショナルは「ORマイスター」と呼ばれていて、世界に2人しかいないのだそうです。
そして世界125カ国に展開するKFCですが、そのORマイスター2人はいずれも日本人で、彼らは年間100店舗をまわり、店舗スタッフの教育を行っているのだそうです。生前に来日した創業者であるカーネルサンダース氏は、自分のレシピを最も忠実に再現しているのは日本だ、と言ったという話が残っているそうですが、表向きの作業マニュアルだけでなくその裏側にある理由や思い、作り手の精神といった明文化されていない「行間を読む能力」、「伝統を守ること」に長けた日本人の性格のようなものが影響しているのではないかと個人的に感じました。
これから人材がますます多様化していく中で、言語の違いよりもこうしたその国の人が持つ「気質」の違いのようなものをうまく活用できることが組織の強さになるのではないかと思いますので、そうした視点を持って仕事にあたりたいと思います。
【朝礼ネタ vol.335】