日本人留学生はこの12年で32%減少しているそうで、若者自体の人口減少よりも大きな減少幅ということで、これは海外に留学する若者が少なくなったことを意味しています。
昨今、グローバル化が重要だ、日本人は海外に活路を見出すしかない、などと声高に叫ばれている一方で、海外志向の若者が少なくなっているのはなぜでしょうか?
いくつか要因は挙げられますが、一番大きいのは経済的理由と言われています。例えばアメリカへの留学となると学費や生活費含めて、年間数百万円の費用が必要ですが、給与が上がらない上に物価が上昇する日本においてそれらを負担できる家庭は一部に限られると言わざるを得ません。多くの家庭にとっては厳しい出費です。
インドや中国の若者が北米に多数留学し、最先端のテックを学び現地のスタートアップで揉まれ、母国に戻って起業し大きな成功を収め母国の経済発展に寄与する、といった話はよくきます。日本も世界に遅れを取らないために、交換留学などではなく、国策としてまとまった人数の若者を海外に送り出す金銭面のサポートをし、国の国際競争力を高めるための戦略にするといったことも考えていくべきではないかと思います。
【朝礼ネタ vol.204】