2019年4月1日に新元号「令和」が発表されました。そして、その出典が万葉集ということがニュースで紹介され、話題になっています。売り切れになっている書店も出ているそうです。
万葉集は奈良時代に作られた日本最古の歌集と言われています。そして、その後に作られた古今和歌集らの歌集は貴族・皇族のものが中心であるのに対し、万葉集は天皇から貧しい農民の歌まで収録されており、そのセレクトの幅はとても広いのが特徴です。しかも東北から九州まで全国から選りすぐられたもので、その期間も350年ほどの幅があるそうです。
4500首と聞くととても多いようにも思えますが、毎年全国から10-15首を選抜しそれを350年分集めたと思うと、とても貴重なものにも思えてきます。長き時代を経て、短い言葉に凝縮された良質な和歌が後世に伝えられていく。とてもロマンのある話だと思いますし、私たちが生きている21世紀に生み出された創作物が1000年後にどれだけ伝えられるのかを考えた時、そうした観点を持って仕事をしてみることもやりがいの一つになるだろうと感じました。
【朝礼ネタ vol.232】