AIのクリエイティブは人間には勝てない。人間は人間の作ったものに心を動かされる。
と、よく言われますが、AIによる創作物は続々と世の中にリリースされており様々な話題を呼んでいます。
絵画において話題となったのが、フランスの芸術家集団Obviousにより、コンピュータアルゴリズムを駆使して作られた「Edmond de Belamy」という肖像画です。これは15,000点におよぶ肖像画を学習させた描画アルゴリズムが、人の手を加えずに独自に描いた作品です。Obviousは当初100万円程度の落札価格を想定していましたが、アメリカのオークションで4900万円もの値段で落札され大きな話題となりました。
現時点では、「AIによって最初に作られた」といった話題性・希少性が先行している印象はありますが、今後人間によるクリエイティブと人工知能によるクリエイティブがどんどんとクロスオーバーしていき、どれが人間かどれがAIかわからなくなってくる状況がやってくるでしょう。そんな時に、誰が作ったかはもはや問題ではなく、これまでに見たことがないような優れた創作物が出てくることを素直に歓迎して、それらを純粋に楽しむ感性を持つ人間でありたいなと思います。
【朝礼ネタ vol.189】