各国の通貨購買力を比較する指標の一つにビッグマック指数(Big Mac Index)というものがあります。世界中にあるファストフードチェーンストアであるマクドナルドのビッグマック1個の価格を比較するものです。ビッグマックは世界で同一品質ものであるため、それを製造するのに必要な原材料費・店舗光熱費・人件費など各国による購買力が比較しやすいことが誕生の理由だったそうです。また一般の人にとってもイメージしやすい数字ですね。
日本は世界23位の390円でありますが、世界一はスイスで何と日本の2倍近い「728円」だそうです。
日本人の金銭感覚で比べると、とてもビッグマックが高額に感じてしまいますが、実際マクドナルドでのアルバイトの賃金を比べて見ますと、日本だと時給1000-1200円に対して、スイスでは時給2000円ほどなのだそうで、実際のビッグマックの値段感覚は同じくらいなのかもしれません。つまりビッグマック1個を買うのに、おそらく20-25分ほどの労働で必要なお金が得られるという計算ですね。
例えば、インドではビッグマック1個を買うのに6時間の労働が必要なのだそうですから、日本やスイスで感じるビッグマックの価値とは随分と違ったものだと思われます。
こうしたアービトラージ・地域格差を掘っていくことで、新たなビジネスチャンスをみつられる可能性がたくさんあります。国内の身近な目線だけでなく、よりグローバルな視点を持って意識的に情報を集めていきたいものです。
【朝礼ネタ vol.080】