事件現場などで採取される指紋ですが、警視庁には700万人以上の指紋のデータベースがあるそうです。日本の警察で指紋捜査が開始されたのは1911年だそうですので、100年超の歴史を持つということになります。
一部の凶悪犯を除いて、指紋には保管期限というものがあり、それは75歳までなのだそうです。理由は、75歳以上になると、犯罪を犯さないだろうという理由からだそうです。これは平均寿命がまだ70代であった時代の名残のように思います。実際、警察庁の統計発表によると、平成29年度で刑法違反で検挙された75-84歳の人数は1.5万人と、それより若い年代と比べても、著しく低いわけだはありません。流石に85歳を超えると、大幅に減ってはいるようです。
現在、高齢者の危険運転も話題になっていますが、高齢者とはいえ75歳はまだまだ元気でバリバリ活動している方も多く、それは良い方向でも言えるし、犯罪面としてもそうした意欲のある一定層はあるように思います。
こうした捜査の仕組みも、高齢化社会に合わせた仕組みに変える必要があるのだろうと感じました。
【朝礼ネタ vol.271】