人生で一番大きな買い物は何でしょうか?
多くの人にとってそれは「家」でしょう、そしてほとんどの人が借金をしてその家を購入します。
その金額は2000万円か4000万円か、あるいは1億円という方もいるかもしれません。
たくさんの方が借金をして人生を送っています。
ところが、世界にはとんでもない金額の借金をした人がいます。
世界記録として認定されたのその金額は「7007億円」(日本円換算)!!
会社ではなく、個人での借金です。
その人物はフランスの銀行『ソシエテ・ジェネラル』のトップトレーダーをしていた「ジェローム・ケルビエル」さんというフランス人です。
2008年の発表によると、彼は銀行に内緒で、8兆円以上にもおよぶ不正な先物取引を無担保で行い、7007億円という損失を作ってしまったのです。歴史あるこの銀行でも、経営が傾くほどのインパクトです。
その後、ジェロームさんは逮捕・起訴され、7007億円を銀行に返済することを命じられます。ここで正式に7007億円もの「借金」を個人で背負ってしまうことになるわけです。まるで映画になりそうな話ですね。
最終的には、この弁済命令は棄却され借金はなくなったのだそうですが、いかに巨大組織であろうがこのように一社員が独断でおこなった行為が凄まじい損失を被り、会社の経営を揺るがせてしまうほどのインパクトを与える可能性もあるし、かつその責任が会社ではなく個人に求められるというのは、とても怖い話だと感じます。これは金銭に限った話だけではなく、今はSNSなどでの個人の情報発信においても、簡単に会社のイメージに悪影響を与え損失を生み出してしまう可能性があります。
目先の感情に任せて行動し大きな後悔をしないように、企業人としての立ち振る舞いについては、時々立ち止まって考えてみるように心がけたいものです。
【朝礼ネタ vol.101】