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3年ほど前に公開されたパナマ文書で、世界の著名企業や資産家が税金を安く抑えるためにタックスヘイブンを利用していることが大きく報道されました。タックスヘイブンとは、法人税や所得税、相続税などが著しく安い地域のことを言い、バージン諸島やケイマン諸島が代表的なタックスヘイブンとして知られましたが、最近新たなタックスヘイブンとしてアメリカが注目されつつあります。
タックスヘイブンとして有名になりつつあるのがアメリカのサウスダコタ州で、所得税・相続税およびキャピタルゲインに対する税金が0%だそうで、アメリカで最も人口の少ない100万人に満たないこの中部の州に大量の資産が集まっていることが確認されています。
かつてタックスヘイブンは、産業を持たず人口も少なく国力の弱い国が、先進国の有力企業や超富裕層を呼び込むための戦略とみられていましたが、このように先進国の中にタックスヘイブンができるというのは今後のトレンドになるかもしれません。税制が変われば人やお金の流れは大きく変わるため、企業の利益にも大きく影響を与えます。私もグローバル時代に生きるビジネスマンの一人として、世界の税制については定期的に情報を集め、知識を持っておきたいなと思います。
【朝礼ネタ vol.305】
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