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「48年後」 >>> 缶詰が誕生してから缶切りが発明されるまで。

食品が長期間保存できるようになった一つの発明が缶詰です。

缶詰は1810年に、イギリス軍隊の保存食用途として発明されたのが始まりと言われています。その3年後に、世界初の缶詰工場での生産が始まりましたが、当時の生産量はなんと1時間にわずか6個だったそうです。当時は貴重なものだったのかもしれません。

缶詰を開けるのに缶切りが必要なことに疑いの余地はないと思いますが、実は缶切りが発明されたのは1958年、つまり缶詰ができてから48年間は缶切りのない時代があったのです。その間に人々はどのように缶詰を開けていたかというと、ナイフを使ったり、ハンマーで叩いたり、時には銃を使う人もいたそうです。そんな時代が50年近くあったということは、その間多くの人は疑問を持たずに、面倒臭いと思いながら缶詰を付き合っていたのでしょう。そんな中、缶切りが登場した時に人々に与えたインパクトはすごかったのではないかと想像します。

私たちも日々の生活の中で、面倒臭いなと思いながらそれを疑わずにしょうがなくやっている作業があれば、それは技術革新のチャンス、人々の生活を便利にするチャンスかもしれません。そんな仕事ができたら幸せだなと思います。

【朝礼ネタ vol.253】