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2018年9月に発表されたデータによりますと、2017年のフランスでの婚外子出産は59.7%だったそうです。ヨーロッパの中でも非常に高い数値で、日本の2.3%と比較するとその高さに驚きます。
フランスでは法律上の婚姻を選択することもできますし、婚姻をせずに同棲という形を取ることももちろん可能ですが、さらに特殊なルールがもう一つあり、それがPACSという制度です。もともと同性カップルのために作られたといわれるPACSですが、今では男女のカップルでも使われているようです。税制や相続では法律婚のカップルとほぼ同等の権利が認められていながら、別れる際の契約破棄は片方からの通達のみで完了します。子どもの権利にしても、父親の認知さえあれば、PACSであろうと同性カップルであろうと法律婚のカップルとなんら変わらないのだそうです。
PACSについては貞操の義務がないという法律婚との大きな違いはありますが、フランスには法律婚、いわゆる「結婚」という選択肢以外に、ライトな契約である「PACS」、そして「同棲」という、子どもを出産してかつ子どもの権利を守りながら生活を送るために、実に3つの選択肢があるというのが非常に面白い仕組みです。出生率もヨーロッパ先進国の中では高い水準にあるそうです。
日本は人口減少社会を迎えていますが、結婚という選択肢以外にカップルが子どもを認知して安心して育てていける仕組みがあれば、もしかすると出生率を上げる一つのきっかけになるかもしれませんね。参考にすべき先進国の事例だと思います。
【朝礼ネタ vol.102】
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