ビジネスネタ

「35ドル」 >>> NIKEのロゴマークのデザイン料

世界で最も巨大なスポーツブランドが「NIKE」です。
アディダスの誕生から遅れること15年。1964年にアメリカのオレゴン州で設立されたNIKEは、当初日本のブランド「オニツカタイガー」のアメリカでの販売代理店としてスタートしたそうです。

そして、世界中で知られることになったNIKEのロゴマーク「Swoosh」(スウッシュ)がデザインされたシューズが発売されたのが、1971年だそうです。高品質にこだわったため、それまでメキシコで製造していたシューズを日本生産に切り替えたそうです。設立からロゴマーク誕生まで、日本との関わりがとても強かったようです。

さて、そのNIKEを象徴するマーク「Swoosh」(スウッシュ)ですが、制作したのは創業者がたまたま知り合ったデザイン科専攻の女子大生のキャロライン・デビッドソンさんで、そのデザイン料はわずか35ドルだったそうです。しかも、彼女は複数のデザイン案を作ったものの、NIKE創業者チームが満足するものにはいたらず、時間の都合で妥協案として決まったのが、「Swoosh」(スウッシュ)なのだそうです。

この妥協案は、その後世界で最も有名なロゴデザインになるわけですが、もしその時に時間が十分にあって、満足できるまでデザインを考えていたら、NIKE社はまた違う歴史を辿っていたことでしょう。

時にビジネスの現場では、ベストなデザインがベストな結果を生むとは限りません。時間やお金という制限があるからこそ、ビジネスはダイナミックに進んでいくのだと思います。そうした制約条件をうまく使って、良い意味で「こだわり過ぎない」仕事スタイルも今の時代には必要かもしれません。

【朝礼ネタ vol.152】