雑学ネタ

「ベスト4から」 >>> 高校サッカー選手権青森県予選。「スーパーシード」青森山田高校

学生アマチュアスポーツであっても全ての参加者が平等というわけではなく、実績に応じて優遇措置があります。その一つがシードという仕組みです。強豪チーム同士が序盤で対戦しないように、あらかじめトーナメントブロック別に強いチームを分けて配置し、順当に勝ち上がれば準決勝、決勝で強いチーム同士が対戦するということになります。

ただ、シードにはさらに上位措置があり、それは俗にスーパーシードと呼ばれています。実績も十分で圧倒的に強いチームがある場合に、1,2回戦免除どころではなく、いきなり準決勝、つまりベスト4から登場するというものです。2回勝てばもう優勝です。

そんなことが許されるのでしょうか?

にわかに信じがたいですが、そのようなスーパーシードに長い間該当しているのが、高校サッカー選手権青森県予選に登場する「青森山田高校」です。20年以上連続して青森県代表として全国大会に出場している強豪校で、青森県予選決勝でも大差のスコアで勝ってしまうほど青森県内では圧倒的な強さを誇っていますので、ベスト4からの登場というのも何だかうなづけます。

過去の実績や力の差に応じてこのような措置が取られるということは、つまり今ある有利な立場は歴代の先輩がたが作ってくれたものであり、今やっていることは次にその高校に入ってくる後輩たちに影響を与えるわけです。こうして強豪校のメンタリティは世代間で受け継がれていくのかもしれません。

そう考えますとスーパーシードは決して不平等な仕組みではなく、圧倒的な強さを世代間で継承してきた青森山田高校歴代メンバー全員で勝ち取った勲章であり、これからもそれが続いていくことを期待したいですし、逆に絶対王者の青森山田高校を撃破し、新しい歴史を作る高校が登場することにも期待したくなりますね。

【朝礼ネタ vol.103】