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アリババが運営するTaobaoが開発したAIデザイナー「ルバン(魯班)」は、2017年11月11日の「独身の日」キャンペーンで、バナー画像を4億枚制作したそうです。巷のニュースでは、この日の売上「2兆8400億円」が話題になっていましたが、その裏側ではアリババの最先端テクノロジーが活躍していたのです。
このバナー画像4億枚制作というのは、人間のデザイナー100人で同じことをしようとした場合、実に300年以上かかると言われているそうですが、「ルバン」はたったの2週間程度でやり遂げ、もちろんどれひとつとして同じデザインはないのだそうです。使用されている技術は、深層学習や強化学習、モンテカルロ木検索などのようです。
最近引退を発表し話題になっているアリババ会長のジャック・マー氏は、かつてメディアの取材に対し、「独身の日は、儲けるためにあるのではなく、最新テクノロジーを成長・進化させるためにある」と答えているそうです。世界一のECサイトは同時に世界一のテクノロジーを持っているとも言えるでしょう。
またアリババ社にはデザイナーが1500人在籍しているそうです。AIデザイナーに職を奪われてすでに人間のデザイナーの居場所はないのかと思いませんでしたか?実は人間のデザイナーの仕事はもはや”デザインすること”ではなく、AIデザイナーを”訓練すること”だそうです。言ってみれば、AIデザイナーの教育係ですね。
将来、この関係がどうなるのかはわかりませんが、AIによって、すでに本来のデザイナーとしての仕事が変わりつつある一例だと思います。
【朝礼ネタ vol.002】
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